ドイツから日本に渡り最高級の技術を学ぶデビット板前

2021.10.28

プロフィール

日本料理に恋をし、24才の若さで日本へ。

日本語学校を1年間、料理学校を2年間通い、北大路の門を叩く。

現在28才(2021/10月現在)

そんなドイツ人板前”デビット”さんにインタビューしてきました。

どんな思いで、日本にきたのか、そして北大路で働くと決心したのか、

赤裸々に語ってくれましたので、ご覧ください。

北大路に入社したきっかけは何ですか?

専門学校にいたときに1ヶ月研修をしました。研修の中で、ここで働きたいと思って、総括料理長に直談判しました。

他の店舗の研修を受けましたが、北大路は働く環境が整っていて、そこで働いている方々もいい人ばかりでした。

日本料理を好きになったきっかけは何ですか?

子供の時に日本料理を食べに行ったら好きになりました。その時の感動は今でも覚えています。お寿司やうなぎ料理をドイツでも食べていました。

ドイツ料理も好きですが、日本料理の方が美味しいと個人的には思ってます。

ドイツでの日本料理と本場の日本料理はどうでしたか?

ドイツでの日本料理はおいしかったですが、日本での日本料理はもっとおいしかったです。水菜やごぼうなど初めて食べる食材に感動しました。

日本料理を学ぶ中で、おどろいたこと、感動したことは何ですか?

器の形、色、その使い方に驚きました。

さらに食材を隅から隅まで、無駄なく使っていることに驚きました。

お客様に出せないような端の材料は賄いに使うなど、余すことなく使いきるというのに感動さえ覚えました。ヨーロッパでは食材は美味しい部分だけカットして、あとは使わないところが多いです。

日本料理の面白さを教えてください。

お皿、食材の味、料理方法が本当に面白いなと感じています。

同じ材料でも、作り方が全然違います。日本人の皆さんは、一つの食材でも、焼き物があったり、蒸し物があったり、煮物があるのがあたり前だと考えているでしょう。

しかしヨーロッパではあたり前ではありません。
蒸すなら蒸すだけ、焼くなら焼くだけ、ワンパターンの料理が多いです。


例でいうと…

魚の荒汁では、あらをふり塩してから湯霜して臭みを抜いた後に煮付ける。
揚げまんじゅう作る場合は、下味で煮てから裏ごしして形を丸めて揚げる。
作り上がるまでの工程が長く、複雑でそれが奥深くて面白いです。


お皿に関していうと…

ヨーロッパでのお皿は丸か四角がほとんどで、素材は磁器かガラスがほとんどです。

日本料理はツルツルした磁器もの、箱の形や、ゴツゴツした土もの陶器、木を使っていたり竹かごなどいろんな種類があるのが面白い。それに日本特有の季節感があるので、四季をお皿で感じられるのも趣も深いです。

日本料理人と外国の料理人の違い

「ヨーロッパの人は1人でやります」という人が多い。積極的だけど、日本はチームで料理を作ってる感じがします。

ヨーロッパは料理人の位がそんなに別れていないのも特徴です。

逆に日本の方が段階があって、役割がわかりやすいが、みんなコンペのような形で戦っているように思えます。

日本料理が好きなのか、日本料理を作ることが好きなのか、どちらが最初でしたか?

もともと料理人になりたくて、イタリア料理と日本料理で迷って、日本に来た経験から、日本を選びました。

日本人と仕事をする上で大変なことはありますか?

現状仕事は大変ですが、楽しくはたらかせていただいています。

強いていうのであれば、日本人特有の先輩後輩の関係になることが大変だなと感じることはあります。敬語の使い方は日本人でも苦しむと聞いているので、しっかり勉強していきたいなと考えています。

また、材料の一個一個の取扱が難しいです。
一個一個全部洗い方も保存方法も違うので、覚えるのが大変です。

さらには、切り方も料理の仕方も違います。経験がものをいう世界なので、経験が少ないので、毎日頭をフル回転させています。

知らないことは上司が教えてくれますし、料理長や主任もとても優しいので、大変ではありますが、楽しく仕事できてます。

調理場ではどんなポジションで仕事してますか?

揚場、焼場、刺し場、煮方、前菜場がございますが、焼場と揚場を担当してます。できるポジションも限られているので、他のポジションもできるようにしていきたいです。

家でも教わった調理方などを実践して練習したりしてます。

日本語と料理は料理の方が難しいですよ。

他の外国人板前に北大路をどのように伝えますか?

日本料理に詳しくなくても努力すれば、優しい先輩が教えてくれる環境で、頑張って努力すれば、色々やらせてくれるので教育に力を入れている環境だと伝えたいです。

一日の朝礼でその日の業務が伝えられますが、徐々に色々やらせてくれるので、仕事がどんどん増え、どんどん勉強できます。

今後、板前としてどんなことをしていきたいですか?

北大路でもっともっと勉強したい。専門性をどんどん高めていきたいです。

今は魚のおろし方を覚えている段階、魚一つとってもほんとに面白いので、先輩たちがやっているのを見てどんどんまねをしていきたいと思います。。

専門性を高めた先には、キッチンカーを出したいなと思っています。自分でキッチンカーで独立して自分が作った料理をひとりひとりのお客様に手配りして販売するのを夢に見ています。

外国人でありながら、日本食の技術を習得し、調理場で活躍する板前をご紹介しました。

職人の技術を身につけたい、今ある技術を生かしたいという板前さんを

募集しておりますので、お気軽にお声がけください。

pagetop

Copyright © DAITOHKIGYO CO.,LTD. All Rights Reserved.